問題の多い硝子体手術

問題の多い硝子体手術

飛蚊症を改善するための手術に「硝子体手術」というものがあります。本来は無色透明である硝子体の中に、何らかの原因で濁りが発生して視界に影を落とすのが飛蚊症の仕組みです。

 

硝子体手術とは具体的には、その硝子体を入れ替えることで、硝子体にできた濁りを取り除くという手術です。こうすることで目の中の浮遊物が消え去ります。

 

しかし、この手術の満足度はあまり高くなく、日本ではほとんど行われない手術です。一度は飛蚊症が治ったように見えても、再度浮遊物が現れたり、手術しても「あまり変化がなかった」ということもあるようです。

 

硝子体を入れ替えることには何ら問題はありません。では、何故濁りを取り除いたのに飛蚊症は完治しないのだと思いますか?何故なら、飛蚊症の根本的な原因は解決されていないからですね。

 

硝子体の繊維組織が老化によって剥がれ落ちて硝子体に濁りを作ったのなら、繊維組織が剥がれないようにしなければいけません。網膜で出血が起きたものが硝子体に流れ込んできたのなら、網膜の出血を取り除かなければいけません。

 

さらに言うなら、生理的飛蚊症の場合はストレスや食生活などの見直しから行わなければいけませんね。病気が原因の飛蚊症なら、手術で病気を取り除けば改善するでしょう。

 

しかし生理的飛蚊症の場合は硝子体を入れ替えるだけの簡単そうな手術でも、本来なら行うことはありません。眼球の手術はリスクが高いのに、劇的な症状の改善は約束されないからです。それでしたら、少し頑張って生活の見直しをする方が現実的だと感じますね。

 

硝子体は目に必要な栄養素を届けるための道でもあり、目の老廃物を除去するために必要な物質でもあります。飛蚊症になったので、と、簡単にすぐ手術とは言えない部位なのです。以上のような理由から、日本では硝子体手術はほとんど行われていません。